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「関係なくて悪かったわね! どうせ私は巨乳じゃありませんよ」
「げっ、蘭子。いつの間に」
「おばさんに頂きもののタケノコを届けに来たの」
蘭子が弟の後ろから出てきた時は驚いた。
「健一ったら、本当にエッチなんだから!」
「高校生男子なんだから普通だって!
性欲がない方がオカシイだろ」
「私だって……もう少ししたら胸ももっと大きくなるかもしれないし……」
蘭子はそこまで言うと恥ずかしくなったのか、走って帰ってしまった。
「兄貴、蘭子ちゃんにもっと優しくしなよ。
女の子は優しくされると喜ぶんだからさ。
俺、亜美には優しいよ」
弟の大輝は中学3年生。 受験生のくせに彼女もいて、勉強も俺よりずっと出来る。
自慢の弟だけど、ちょっと悔しい。
「それでも、蘭子は俺が好きなんだよ。
あっ、イベントの時間。 ちょっと部屋に行ってくる」
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