千里高校

2/13
249人が本棚に入れています
本棚に追加
/426ページ
「蘭子。俺、1人で行くよ。 もう中学生じゃないんだからさ」 「何言ってるの。 どうせ、同じ道じゃない」 逃げようと走ってもついてくる。 まあ、同じ高校に行くんだから、当たり前といえば当たり前だけど。 「健一と同じクラスになれるといいなぁ」 「蘭子、手を離せ! 俺は、高校こそ、彼女を作るって決めたんだ」 「何を言ってるの。健一には私がいるでしょ」 めんどくせー! 「わかった。わかった。 じゃ、3歩離れて歩いてくれ」 「もう照れちゃってぇ!」 バシッと蘭子が俺の背中を叩いた。 いてぇ。だから、蘭子にはあまり関わりたくないんだ。 とはいえ、小学生の時から毎日宿題を写させてもらってるから、これ以上強気にはでれないがな。
/426ページ

最初のコメントを投稿しよう!