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もしこのまま何年も戻れなかったら……この世界で60才になった時、現実世界の20才の身体に戻っても違和感ありありだ。
十和子さん頼む、頑張ってくれ!
「みんな、十和子さんを信じようよ。
本当なら、私たちは死んでいるんだから、こうやって話す事なんて出来ないんだよ。
十和子さんのおかげで話す事が出来るんだから、後は信じて待とうよ」
蘭子が落ち着いた声でみんなに語りかける。
「蘭子ちゃんの言う通りだ。 俺たちに出来る事は何もない。 それなら怒鳴りあうよりのんびり待とうぜ」
酒井が蘭子を助けてくれる。
もし十和子さんに、消えた生徒は戻せないと言われたら、俺は遺体がある生徒だけでも現実世界に戻したいと思う。
早くしないと、今は遺体があってもそのうち消えてしまうだろう。
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