アプリの世界と現実世界との狭間

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俺のおかげ……蘭子の言葉が嬉しくて、また涙が溢れ出す。 蘭子の記憶が残っていて本当に良かった、俺にとって蘭子は唯一無二の存在だと改めて思う。 「今、私がいて良かったって思ったでしょ?」 蘭子がいたずらっ子の様な顔をして俺を見つめている。 こんな蘭子だから、俺は蘭子が好きなんだ。 蘭子の手を引っ張ると、蘭子は驚いた顔をして俺を見た。 俺は蘭子の顎を右手でクイッとあげ、蘭子の唇に長いキスをする。 もう二度と離さない。 蘭子、愛してる。 キスをしながら、何度も心の中で蘭子に誓った。 俺が蘭子の唇から離れると、蘭子の顔がほんのり赤くなっている。
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