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絶対に十和子さんは体育館にいる気がしたから。
体育館のドアをガラッと開けると、中にはカッキー先生の胸で泣いている十和子さんがいる。
2人は俺の方を見ると、ホッとした様な表情を浮かべた。
「邪魔をしてすみません。 十和子さんのおかげて無事に現実世界に戻ってこれました。
ただ、遺体が消えた生徒は記憶を失くしていて……これからどうしたらいいのか相談に来ました」
「赤井君、俺たちもその話をしていたところだよ。
十和子が責任を感じて泣いてしまったけど……俺は大事なのは責任論じゃなくてこれからの事だと思ってる。
クラスの生徒が全員記憶がないなんて知れたら大問題になるかもしれない。
だけど、俺たちが本当の事を話しても、誰も信じてくれないだろうし……理由はわからないが全員記憶を失くしたという事で乗り切ろうかと思っているんだけど、赤井君はどう思う?」
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