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「デイトレって知ってる?」
おかわりを貰い視線を向ける。
『デイトレ?何ですか、それ。あっ、筋トレみたいな?あー!スポーツジムのインストラクターとか?!当たった?!』
…天然なんだろうか?
林田楓に苦笑いで返す。
「楓君ってさ。天然でしょ?」
『…天然…違いますっ!』
ムキになるのが面白い。
「まぁ。天然って、自分じゃ分からないもんね。」
笑って言えば更に頬が膨らんだ。
『もうっ!赤石さん意地悪!おかわり!』
プンプンしながらもbarテンダーにグラスを差し出す。
「可愛いよね。」
膨らんだ頬を指で押す。
『…で?その、何とかトレって何なんですか?』
指もそのままにこちらに振り返るからプニッっとなる顔。
「デイトレーダー。知らない?オンライントレード。インターネット株取引。」
『…インターネット株取引…あー。ん。何か聞いたことある。へぇ~。じゃあ、株取引で生活してるって事ですか?』
「まっ、簡単に言えばそうだね。だから、一日中パソコンとにらめっこしてるの。で、たまにだけど気晴らしに買い物とか出かけるんだけどね。今まで出逢いも何も無かったんだけどさ。何気に入ったお店に楓君が居たって訳。勿論、取り揃えてる服も好きな感じの多かったしね。あれかな?運命の出逢いかな?」
林田楓を見つめてニッコリ笑いかける。
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