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「うわ。でっけ。今ってそんなの?」
「市町村とかで違うみたいよ、中身はそう変わらないんだろうけど」
「お前も自分の取ってあるのか?」
と言うことは貴方もきっちり保管してると。
まあ浩司ですもんね。
「もちろんよ。私の歴史書だもの」
「成長記録だろう?」
「いいの!」
ケケって笑うの禁止。子供の教育に良くない!
「じゃ、行くぞ」
コクリと頷き
「安全運転宜しく」
と言わずもがなの言葉を添える。
ハンドルを握る貴方は、大好きなヤン顔で答える。
「ったり前だろ。俺の大切な家族、乗せてるんだぞ」
そのまま私の方に体を傾けて
「今日は一緒に風呂入ろうな。隅から隅まで洗ってやるよ」
え、マジで?
嬉しい。
そのまま私の唇に浩司の唇が降ってきた。
そして。
思い出した。
昨日寝落ちする前に私、花菜ちゃんにボヤいた言葉。
「私も浩司に、洗ってもらいたいな」
皆様、どうぞご内密に。
おしまい
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