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彼女の場合~
「やっぱりハウスダストじゃない?」
あーやっぱそうかなあ?昼仲間のつぶやきになんとなく納得する。
自分の机でお握りを頬ばりながら…
あいつの部屋はいつも小綺麗にしてある。大学から独り暮らしだったそうで家事は得意だそうだ。なので今まで彼の部屋で食事は作っても掃除洗濯はしたことがない。だけど……
「掃除してみるかな。」
「よっ、遂に登場、掃除ガール!」
威勢のいい掛け声が掛かる。
そう、私の二つ名、掃除ガール。かなりの潔癖症なのだ。
この性格で彼氏はできても結婚まで至らない。エロいことする為に彼氏の部屋に入った途端、箒とちり取りを探すオンナなのだ。まあこれで大体コワレる。でもさ、性格折り曲げてまで結婚に拘るのも嫌じゃない?そんなこんなで、あと2年もすれば三十路の呼び声。特に最近回りが片付き出して不安じゃないと言えば嘘になる。今のところ、あいつはかなり私の理想の旦那像に近いかも。何より一年続いている。
よし、今週末は掃除に行こう。早速ラインだ。
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