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まずは、窓を開ける。
ベッドの掛け布団を剥がす。カバーやシーツもきちんと洗っている。掛け布団は羽毛だ。
念のため、リネン類は洗っておこう。天気もよいし。
いそいそとシーツを剥がし…固まった。おそるおそる手を伸ばし、それに触る。ぎゅっと握り、更に両手で端を握り、力を込めて持ち上げる。お、オモッ!
これはもしや…
急いでかばんの元に走り、携帯を取り出す。指が覚え込んでる番号を打ち込む。
つながった!
「もしもし、お母さん!確認したいことがあるの。」
あぁ、幼い頃の記憶が正しければ、くしゃみの原因は、多分これだ。
この、二昔前にお嫁入り道具に持たされた、今じゃ手に入らないだろう代物。
綿の敷布団。純国産、雑じり気無しの綿花で作られたお布団。
何だってこんなの使ってんの?
高気密住宅の昨今、洗える化繊布団が常識でしょうに?
私の二つ名は掃除ガール。特技は断捨離。
今や綿の打ち直しができる店だって探すの大変だろうに(めんどい)こんなの要らない。勿体ないけど。薄いわりにどっしり重いのは、多分布団干ししてパンパン叩いてる。で綿ボコリがたちやすくなっているところに、彼とどったんばったんやってるんだもん、そりゃくしゃみもでるって。 さて、原因は解った。後はこれをどうするか。
自分の物じゃないから勝手に処分は出来ない。アイツとじっくり話し合う必要がある。
しっかし、なんだろう。掃除の上手なところといい、埃一つないマイセン坊やといい、骨董品のような綿布団といい… 骨董?
本日二度目のおしりモワーッがきました!
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