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「ええと。それはどういう……?」 「友樹とはもう会わないで欲しいの」 「どうしてですか? 私……迷惑でした?」 問いかける声が震えた。 彼と面影がよく似たお母さんは、疲れた表情でテーブルに肘を付き、指でこめかみを押さえながら首を振る。 「違うの。本当は私もこのまま―― ごめんなさい。聞かなかった事にして? これは主人と話し合って出した結論なの」 「迷惑じゃなければどうしてですか?」 私はテーブルに身を乗り出してお母さんに食い下がった。 「里穂ちゃんの時間まで止めたままではいられないからよ」 「……」 「ずっと気になっていたの。 友樹と一緒に里穂ちゃんの時間まで止めてしまってるんじゃないかって。 だけど、見ない振りをしていたのよ、里穂ちゃんは友樹の希望だから」
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