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「だったらこのままでいさせて下さい」 「それは出来ないわ」 「どうして?」 「幸せになってもらいたから! 里穂ちゃんには友樹の分まで幸せになって貰いたいから。 いつ目を覚ますか分からない友樹に縛り付けて、このまま里穂ちゃんの大切な時間まで無駄に過ごさせちゃいけないと思うのよ」 「無駄に過ごしてるなんて、私は思ってません」 「大学に入ったら素敵な出会いだってあるかもしれないわ。 その時に友樹の存在が負担になるかもしれない。そうなる前に里穂ちゃんには自由になって貰いたいの」
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