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(斬)「ここは何処だ?」
眼を覚ますとソコには真っ白な、はっきり言って気持ち悪い部類に入るほど本当に真っ白な世界が広がっていた。
立って周りを見てみる。
すると、遠くの方に○子の部屋みたいにセットされたソファーとテーブルが見えた。
他には何も無い為、取り敢えずその場所に向かう事にする。
向かう途中、何故自分がこんな訳のわからない処に居るのか今日の朝、起きるところから思い出してみる事にした。
今日と言えば確か大牙がファンタジーとかによく出てくる魔方陣に吸い込まれて行った……。
そうだ!俺、死んだんだ!!
まぁソコまで思い出したら充分な気もするが…、一応朝、起きたところから思い出してみるか……。
ο―――――――――――――――――――――――――ο
ジリリリリリリリリリリリッ!!
カチッ!
ムクリ
(斬)「もう朝か…。」
初めまして、おはようございます。
俺は鬼崎斬斗、公立高校に通うしがない脇役だ。
何故自分を脇役と呼称するか、ソレは俺の幼馴染みが明らかに鈍感ハーレム男で、携帯のファンタジー小説でよくある勇者召喚にまず喚ばれるであろう人種、性格、キャラだから俺は自分を脇役と言っている。
俺はどちらかというとダークファンタジー系の思想だし、必要悪が存在するとか考えてるから、アイツみたいに全てを救うとか言わない。
実際その幼馴染みを取り巻いてる女子達から見たら俺はアウト・オブ・眼中で、その女子達から見た俺は自分の好きな人の近くに居る邪魔で仕方ないみたいな感じで見られている。そんな態度を取られる。
これだけで既に俺は王道的な物語の脇役だ。
そんな俺、鬼崎斬斗の先程から言っている非情に不本意だが、世間一般で言う幼馴染みの扱いを受ける男の名前は蛭間大牙。
先程も言ったがコイツはTHE・主人公だ。
容姿端麗、文武両道、街を歩けば10人中15人が振り返るほどのイケメンフェイス。
その上鈍感でよく爽やかスマイルで女子をノックアウトして行くガールズキラーだ。
10人なのに15人と、日本語がおかしい気もするが、そのぐらいのイケメンフェイスだという例え、言葉の綾だ。
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