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「寿葉!!こんな時間までどこに行っていたの!」
玄関を開けた瞬間、仁王立ちになっていた母がいた。
「こないだのこと忘れたの!
また危ない目にあいたいの……何それ?」
寿葉の後ろにいた大きな黒い犬を見つけ、気味が悪そうに言ってきた。
「そんな大きい犬、千愛がかまれたら大変だわ。
保健所に連絡よ」
母が後ろを向いた瞬間、黒犬は母の背中に向かい、飛び乗った。
「なにするのよ!」
寿葉は叫び、近くにあった靴べらを持つ。
黒犬は母を押し倒し、首をかもうとしている。
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