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堕ちる速度は速すぎて、天か地かわからなくなるばかり。
焼けつく痛み。
見ると彼女の自慢の羽が溶けていた。
「ぬしさまぁあ!」
主から貰った大切な印が離れていくのを感じた。
あれがなければ、もう、ぬし様の元へ帰れない。
手を伸ばして取ろうした。
思うように動かないもどかしさで感じた。
なんと手も……いや身体も……溶けている!!
もう一度、主に助けを乞おった。
しかし、悲鳴すら、出てこなかった。
それもそのはず、彼女の身体は……すで頭を残して、すべて溶けていたのだから。
そのうち…………、彼女を熱い浄化光が包み、姿をすべて焼き尽した。
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