夢の中

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ケンが玄関で待っていた。 『はやくしろ』 「ケン、どこへ行くつもり?」 『お前と一緒に行くつもりだ』 「無理ムリ。学校行くんだよ」 『だから何だ?』 「うちでお留守番していなさい」 『子ども扱いするな。 亡者たちが勝手をしていないか。視察しに行くだけだ」 「それがダメなの」 こんな大きな黒犬が街中を歩いているだけで問題になる。 ケンは、すっかりふてくれて、ソファーで寝っ転がった。 まあ、あれだけ言いくるめたのだろから、学校に来ないだろう。
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