26人が本棚に入れています
本棚に追加
ケンが玄関で待っていた。
『はやくしろ』
「ケン、どこへ行くつもり?」
『お前と一緒に行くつもりだ』
「無理ムリ。学校行くんだよ」
『だから何だ?』
「うちでお留守番していなさい」
『子ども扱いするな。
亡者たちが勝手をしていないか。視察しに行くだけだ」
「それがダメなの」
こんな大きな黒犬が街中を歩いているだけで問題になる。
ケンは、すっかりふてくれて、ソファーで寝っ転がった。
まあ、あれだけ言いくるめたのだろから、学校に来ないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!