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寿葉は「主語が無いから、わからない」って、一番嫌いな言葉
次に「話がつながらない」
そして、説明を求められと、自分が言ったことを理解してくれない、
自分が宇宙人になったような、かなしさ、むなしさを感じるのであった。
地面がぐらつき、口に出したい言葉は舌の上で消え、
世界が狭まり、世の中が真っ白になるような感覚におそわれる。
自分はここで一体何をしたかったのか、
またはしたくなかったのか……。
わからなくなるのだ。
そんなことを考えている間に
母は警察官に連れられて、説明を聞きに行ってしまった。
電球が切れかかっている薄暗い廊下で
待っているのはとても寂しかった。
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