第1章

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【ポートマフィア本部】 「遂に…遂に完成だ……!!」 「嗚呼ッ…!!これで彼を私のモノに…!!」 【武装探偵社】 国木田「奴等が、ポートマフィアが動き出した」 敦「ポートマフィアがですか…?!」 与謝野「ほう…今回はなんだい?人身売買かい?それともテロかい?」 谷崎「うぅ…物騒だなぁ…」 宮沢「人身売買?テロ?やはり都会は凄いですね!!」 国木田「おい落ち着け。太宰、説明を頼む」 太宰「えー…やだよ」 “だって面倒臭いもん”と口を尖らせる太宰を横目で見ればため息をつき“お前に頼んだ俺が馬鹿だった”と言えば説明を始める 国木田「ポートマフィアは異能力者を対象とした薬を開発したらしい。異能力を無理矢理極限にまで高め自我さえも失い全てを破壊するまで止まらないとか…」 その場の空気が一気に凍る 太宰「全く恐ろしい話だねぇ」 間の抜けた声を発する太宰には確かに関係の無い話であった 彼の異能力は“人間失格”、触れた異能力を無効化するのだ 誰かが暴走しようが彼が居れば何の問題もない…そう周りも感じていた 福沢「場所は分かっているのか?」 国木田「はい、乱歩さんの超推理のおかげで場所を割り出す事が出来ました。」 言いながら地図帳を取り出し机の上に広げ指である場所を指す 国木田「場所はこの港です」 太宰「まぁなかなかの場所だね」 敦「他に何か分かっている事は…」 国木田「受け渡し時間は今日の22時らしい」 与謝野「22時ねぇ…ったく健康に悪い」 谷崎「それでどうするんですか…?」 国木田「これを見逃すわけにはいかない、何としてでもこの取り引きを中断させる」 宮沢「分かりました!!中断させればいいんですね!!」 そう言うと宮沢は立ち上がり部屋を出ようとする それを阻止する様に太宰は宮沢の前に立つ 太宰「駄目ですよ、まだ」 宮沢「そうなんですか?はーい」 そう言われれば宮沢は大人しく自分の場所に戻り席に座る それを確認した国木田は手順を説明する 手順はこうだ── 最前線には太宰、敦、国木田 そしてもしもの為に探偵社には与謝野、谷崎、福沢、宮沢、乱歩が残ることになった この港は遠いわけではない、つまり万が一怪我があってもすぐに探偵社に戻り治療を受ける事が出来る、というわけだ
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