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「なっ…」
「でしょうねぇ」
"彼"は驚駭(きょうがい)を露にし、カイトはそれを予め予期していたかのような反応をした。
"彼"は慌ててこう聞いた。
「すみません、僕は、僕達は帰れるんですか!?」
この問に、謎の球体はこう答えた。
――いや、オマエ達は帰ることは出来ない――
"彼"の心に衝撃が走った。
彼は自分の居場所に帰りたいと思っている、いや、帰れないと困るのだ。
「………よ」
――ん?――
「ちょっと待って下さいよ!どうして帰れないんだよ!?僕が何をしたっていうのさ?!」
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