長いprologue

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結果、彼ら家族がおこなったことは、自分の分の皿は自分で運ぶことだった。そんな中、"彼"は (今朝はご飯、味噌汁、半熟の目玉焼き、焼き魚、キャベツの千切りか) 案外バランスを考えているな、と思っていた。 時計は6時50分を指していた。 ~~~朝食後~~~~~~~~ 父親が唐突に、 「ところで次男よ、今日は数学のテストじゃないか」 「うっ、うん」 「頑張れよ」 普段こういうテストなどの期間、自主性を重んじてあまり話しかけて来ない父親からの会話だったため、少し狼狽えてしまっていたのだった。
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