虹が出る頃に

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七色に輝く半円状のアーチを私はいつから見なくなっただろう。 それは、大空に。 それは、ホースから吹き出る水しぶきの中に。 水と光の屈折がみごとに生み出すその現象を 虹という。 いつの頃からか私たちの暮らしにはボタンしかなくなっていた。 ボタンはONとOFFの二つしかないが、虹は境界線をこえて、混ざり合う光と光に計り知れない表情をそして感動を与えてくれた。 子供ははしゃぎ、大人もいっしょに体験する虹の美しさは、オーロラにもまさるものがあるのではないか? コンピューターを叩けばすぐに観れるには見えるが、実物を見るとその感動は心に残っている。 神様、世界の全てに雨を降らせてくれないか? 鮮やかな赤青水緑黄オレンジ紫、あの感動を世界の人が時を同じくして感じられたら、どれほど世界が潤うだろうか? 虹よ、今ここに輝け。 その繊細な美しさをもってを私たちを響かせてくれ。 大きな大きな虹よ。 雨が降ればきっと貴方をおもいだすかもしれない
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