出陣前夜

3/30
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/106ページ
 薪が爆ぜ、火の粉が薄墨を流した空に舞った。  瞬過の光明は名残惜しさも見せずに虚空へと消えて行く。  生老病死の四苦を一瞬で終わらせる火の精霊達は何を思って生まれて来るのだろうか。
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!