23人が本棚に入れています
本棚に追加
貴族は普段扇を持っています。その扇は、夏は「蝙蝠(かわほり)の扇」で、冬は「檜扇(ひおうぎ)」と決まっています。これはドレスコード、持ってないとだらしない。
「蝙蝠の扇」はわかりやすく言ったら、日舞なんかでみる折幅が広い扇子みたいな感じ?(正確には違うけど)
「檜扇」は薄い木の板を糸で繋いだ扇。磨けば消せるので、メモ帳代わりにもしたんだとか。
頭の中将藤原雅人にははわざと檜扇を持たせているけど、蔵人は雑務が多くて、檜扇は重くて実用的ではないので、冬でも「蝙蝠の扇」でよいことになっていたらしい。
ということで、きっと服装も軽装なのは間違いない。
そして、いろいろな資料をみると、蔵人を含む殿上人の宿直(とのい)の時は直衣を着るのも間違いないよう。
(ちなみに物語で“宿直”って出てくると、天皇のおそばでのお泊り勤務なのに、大概、和歌や通っている女のことでだべってる(笑))
ここにきて、よくお世話になる「風俗博物館」というサイトを読み返して、勘違いしていることに気付きます。
六位蔵人の筆頭極臈は天皇しか着れない麹塵(きくじん)の袍を天皇に賜り、衣冠といて着ることができたらしい。(これも本にも書いてあった。)
じゃあ、ひょっとして、他の蔵人は違う色の直衣に冠をつけた冠直衣だったの?
衣冠は間違いなの?
最初のコメントを投稿しよう!