960人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
(14)重なるハート
~留奈side~
『いってらしゃい』と
捺さんには言えなかった。
捺さんとはこのまま絶縁状態だろうか?
あの捺さんの態度を見ていると
あれは完全に嫉妬しているかのようだった。
リビングのダイニングテーブルに置かれた茶封筒が目に付いた。
これって
捺さんの忘れ物?
私はこれから学校で
でも、捺さんの仕事に必要な書類かもしれない。
私は封筒を手に取って悩んだ。
「留奈様、お迎えに来ました」
俊也さんが部屋に入って来た。
最初のコメントを投稿しよう!