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目に飛び込んで来たのは巨大な水槽。
シックな革張りのソファセット。
重厚な雰囲気の天然木のプレジデントデスク。
「あら?
俊也一人じゃないの?」
「俺だって来たくて来たんじゃない」
デスクに座り、書類に目を通していた捺さんが顔を上げて
私の姿をキョトン見つめる。
「捺さん…忘れ物」
私はデスクに歩み寄り、持っていた書類を捺さんに差し出そうしたが。
胸にギュッとし過ぎて
封筒にシワが寄っていた。
私は慌てて、そのシワを伸ばす。
「あらら・・
留奈ちゃん
封筒がシワだらけじゃない」
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