(14)重なるハート

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「本当の名前は神田哲太。 私は正真正銘の男。 捺にはずっと黙っていたけど・・・ 留奈ちゃんのコト 私苛めてたの。 ゴメンなさい。捺」 「哲お前・・・」 捺さんは哲子さんを睨み据える。 「捺…怖い」 哲子さんは奥の給湯室に逃げ込んでしまった。 「書類を渡し、捺様と仲直りもしたコトですし、行きましょうか?」 「そうね・・・」 でも、哲さんの正体も分かり、 もう少し捺さんとお話がしたいんだけど。 ダメかな? 「待ってくれ・・・俊也」 捺さんの方が私達を引き止めた。 「10分だけ・・・待ってくれ。 留奈と話がしたい」
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