新婚編《1》(11)秘書と愛人関係

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捺さんと哲子さんは公私共に厚い信頼を築いていた。 例え妻の私でも入る隙がない。 今日の空は厚いグレーのカーテン で覆われていた。 捺さんと哲子さんは会社でも一緒。 暫くは入籍は出来ず、 私と捺さんは唯の同居生活。 私は一人で廊下の窓辺に佇む。 ―――――私達は何の為に結婚したんだろう・・・ 「新妻が溜息ですか・・・」 皮肉めいた口調で烈君が現れる。
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