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「それよりも一つお願いがあるんだけど」
「お断りします」
「そう言わずに。
義理の弟を助けると思って」
烈君は私に頭を下げた。
「頼むよ。藤ヶ谷さん」
「頼みって何?」
「2時間だけ…俺のオンナになって」
「えっ?」
「付き合っている女が出来たって言ってるのに…別れてくれないんだ」
「じゃその付き合ってる彼女に頼めば」
「本当は彼女なんて居ない。
でも、彼女を紹介したら、別れてくれるって言うから・・・」
「・・・」
執拗に頼み込む烈君に根負け。
2時間だけ・・・
彼の彼女になった・・・
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