949人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
「少しだけ…一緒に
観てくれますか?」
「何を?」
「AV・・・」
女の子だって少しは興味がある。
観る機会なんて滅多にないと思う。
「・・・」
社長は参ったように濡れた髪を掻き上げて、観てくれた。
「あの体勢凄くないですか?」
「俺に訊くの止めてくれるかな?」
「どうしてですか?」
「どうしてって・・・
答えるのが恥ずかしい。
訊きたいコトは全部
捺に訊いてくれ」
「捺さんには訊けないです」
「夫に訊けないようなコト
赤の他人の俺に訊かないで」
1本目が終了。
「まだ観るの?」
「ダメですか?」
「ダメだ…仕事が手に付かない」
社長の仕事の都合で強制的にテレビを消された。
私はベットに潜り込み
目を瞑った。
最初のコメントを投稿しよう!