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「まあ、そうですよね。私も、ここにきたばかりの時は判らなかったから」
僕の視界に入る彼女のうなじが真っ白でとても綺麗だと思ったことは、この時はまだ秘密だった。
「あ、そのこ角、左に曲がってください」
突然の指示に若干戸惑ったが、すぐに、彼女がカウンセリングルームに案内してくれているんだと理解した。
「あ、ここです」
ドアの横に、オシャレな木目のプレートに、銀の筆記体で『カウンセリングルーム』と書かれていて、僕は足をとめた。
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