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あんなに元気なら、無駄足だったかな、なんて思いを抱きながら病院内を散策していると、皐月の病室からかなり離れたところで、前からきた、車いすに乗っていた、患者さんとみられる僕と同じ年くらいの女の子とぶつかってしまった。
軽く接触しただけだと思ったが、車いすは簡単に倒れ、女の子も同様に、かなりの衝撃音とともに、床に体を打ちつけた。
「大丈夫ですか??」
慌てて駆け寄ると、彼女は体を起こしながら、僕に頭をさげた。
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