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綺麗に白い米の上に乗っている肉を割り箸でぐちゃぐちゃに混ぜ、最後に付属の粉唐辛子を適当にふりかけて準備完了。
丼はやはりぐちゃぐちゃに混ぜて食うのが一番うまいのだ。
一口。
「うめえな、なんだこのうまい食い物」
休憩の合間にこうして真夜中の空間を歩いて、物音一つしない公園で一人で飯。なんともオツなものだろう。相方があいつの時は定期的にこれをやるのもいいな。
とはいえ、早く帰ってこいとも言われてるし、あまりゆっくりすることもできないな。
俺はいつもより速いペースで牛丼を腹に流し込んだ。しかし、外で食う飯はいつもと同じ場所で食う飯よりもうまく感じるな。
「さてと、戻るかね」
五分くらいで全て食べてしまった。もう少し味わってもよかったかもしれないな。
空になった弁当箱をビニール袋につっこみ、俺は立ち上がった。
…ここで、なんとなしに空を見上げた。
「……ん?」
先ほどまではなかった「何か」が、空に浮かんでいるのが見えた。
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