1 Prolog

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合流した春藤さんに、俺は状況を説明した。 「人がここで倒れてるんです!CPA(心肺停止)です!」 「人が…!?」 「救急外来に連絡してもらっていいですか?それとAEDを持ってきてください!」 とにかく生命を優先しなくてはならない。 「う、うん!わかった!!」 こういう時こそ冷静に行動しなくては。 俺は両手をぐっと組み、彼女の心臓あたりをぐっと押さえた。 心臓マッサージというやつだ。 (心肺停止後からどれくらい時間が経過しているかはわからない…手遅れじゃなければいいんだけど) 心肺停止からおおよそ5分くらいで人間は完全に死亡する。 俺はなるべく彼女の胸の膨らみを意識しないように心臓マッサージを続けた。
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