1 Prolog

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「みっちゃん!AED持ってきた!」 しばらく続けていると、春藤さんがAEDを抱えて息を荒くしながら戻ってきた。 急いできてくれたのだろう。 「すいませんありがとうございます!」 「心マ交代しようか?」 「すいませんお願いします…じゃあイチ、ニの、サンで変わりますから」 「了解、まかせて」 心臓マッサージは、無圧迫時間を極力短めに取らなくては効果がない。交代も効率よく行う必要がある。 「イチ、ニの、サン!」 心臓マッサージを春藤さんに交代し、俺はAEDの取り付け作業を行う。 以前に研修でやったので、なんとなく扱い方は覚えている。 「救急外来はすぐ来れそうですか?」 「すぐ看護師と循環器のドクターが向かうって言ってた。もう少し頑張ろう」 「はい…電気ショック流します!手を離してください」 「了解!」 AEDを起動させ…心臓マッサージを再開しようとしていた時に、救急外来から看護師のドクターが到着した。 できるだけのことはやった。あとはドクターに任せよう…。 さて、あとは俺の事務仕事だ。
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