1 Prolog

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「そうか、生きてたか!……やれやれ、一安心だな」 「ほんとにそうだよ、あんなの突然の大事件はもう勘弁してほしい」 帰り道、豪に彼女の安否を電話で連絡をした。豪も俺と同様に彼女を心配していたらしく、すごく安心した様子である。 しかし、あの心臓マッサージで蘇生したとなると、あそこであの状態で倒れてからそれほど時間が過ぎていなかったということになる。一体なぜあんなところに一人でいたのか、しかもなぜ全裸…いろいろと不可解な点はあるが、ひとまず命が助かったということに今は安心すべきだろう。 「じゃあ帰るよ、またな」 「おう、お前も急に心臓止まったりしないようにちゃんと休めよ」 「へいへい」 …電話を切り、アパートへと歩いた。
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