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行き場を失った俺は…医事課で当直室の鍵を回収し、なんとなく当直室へとやってきた。
奧のデスクへ腰を下ろし、エアコンのスイッチを入れた。……よかった、エアコンはちゃんと動くみたいだ。
「わけがわからない…なんなんだ、この状況は」
突然の異常気象による避難勧告…という可能性も否定された。となるとやはり…
「夢なのかな」
机につっぷしながら手だの足だのをつねってみると、悲しいかな、しっかりと痛みを感じた。
夢ではない。じんじんとした痛みだけがつねった場所に残った。
「どこなんだ、ここは…」
一体なぜ俺はこんなところにいるんだ。
なんで外がこんなに薄暗くて…不気味なんだ。
なんで俺以外の人間が誰もいないんだ。もうわけがわからない。
俺は、これからずっと一人でここで過ごさなくちゃいけないのか?
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