1 Prolog

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コーラをぐびぐびと飲む相方に一声かけ、事務室を出る。 「飯買ってくる、腹減っちまった」 「車貸そうか?」 「いや、いいよ。今日は歩いて行く」 この相方は高校の頃からの友人。卒業してからも交流が続いているもはや親友といっても過言ではない存在、 「藍沢豪」(あいざわごう)、年齢は俺と同じ。誕生日も近かったりする。 高校卒業後も同じ場所へ就職した、もう腐れ縁な関係だ。 俺は事務室を出ると真横にある自動ドアを抜け、建物裏口から外へ。 「さすがに夜中の三時となると涼しいじゃん」 季節は七月の上旬で、いよいよ夏に差し掛かるといった時期で昼間はかなり暑いのだが、夜中の三時ともなればそんなもの全く感じない。 「行くかー」
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