第9章 それは突然に

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暗に断ってみようと試みるが… 「それでも、いいよ。なんなら俺も引っ越し手伝うよ。」 「えっ、いや。そんな悪いよ。」 「じゃあ、立花さんに金曜日付き合ってもらう代わりに、引っ越しを手伝う。良い考えでしょ?」 逃げ道を失った…。 金曜日、いつもの個室居酒屋で待ち合わせ。 「ホントに、ここでいいの?」 「うん、慣れてる所が落ち着くし、おしゃれな所は緊張しちゃって、料理の味がしないというか…。 あははは、ごめんね。他がよかった?」 自分で言ってて、残念な女だな…と苦笑い。
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