第1章

2/12
前へ
/37ページ
次へ
E side ピピピピ…。 私は目覚ましの音に起きる。いつものように伸びをして…って、本当に?? 目に入った時計を見て一瞬考えてしまった。 設定時間が30分遅くなっている…。 「お母さん!何で起こしてくれなかったの??」 制服を急いで着て、そう言いながら一階のリビングにおりていった。 ……。 返事がない。 そうだ…今日は家に私1人だ…。 私はそのまま家を出てダッシュで高校へ向かう。 水無月絵梨(ミナヅキ エリ)、久々の全力ダッシュです!、とでも言うかのようにひたすらに走った。 私は1年2組の教室に入る。 ギリギリセーフ…。 「絵梨、もしかして寝坊した?珍しい。」 クラスメイトがそう声をかけてきた。 「た、たまにはそんなこともあるよ。」 私はハハッと笑った。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加