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あれから5年後・・・
私、生きてる。それもとってもいきいきと生きてる。信じられないくらい。
5年前、「これは前がん状態だから。」と言われ、気楽に受けた手術。
なのに結果、それはがんだった。幸い抗がん剤を使う前のステージだったが
がんはがん。
私は自動的にがん患者となり、5年間、定期的に検診を受け、5年生存率が
どれくらいになるのか、モルモットの生活が始まった。
3年位は再発の危機があり、再度手術を受けたが、良性と判明し、
再発はまぬがれたものの、腫瘍マーカーは横ばい。
そんな時に出会ったのが大相撲。あるおすもうさんを夢中になり、
その部屋の一番安い後援会のコースに入り、全場所追っかけて行った。
するとどうだろう、毎日に張りが出て、本場所が始まればわくわくして
勝てばすごく喜ぶし、負ければ落ち込むわくわくどきどきの15日間を過ごす。
相撲を介した友達もでき、昔、師範まで取った着付けの技を
生かして着物で観戦するようになった。
一番いきいきするのが千秋楽パーティーで贔屓力士に会い、
2ショットで写真を撮った時のあの笑顔、10歳は若返る。
そんな生活を過ごしていたら見事腫瘍マーカーの数値が下がって
5年を迎え、無事完治した。
おすもうさんは私の抗がん剤。贔屓力士がけがしたり、負けたりすると
効力が薄れる時もあるけれど、それは人間だから仕方がない。
これからもこの副作用なしの抗がん剤にお世話になり、
がんとは無縁の生活を過ごしていきたいな。
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