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それから
俺が会社にいる最後の日までゆずとプライベートで会うことはなく
別れ際にありきたりな言葉と花束だけを受け取って
彼女と別れた。
ゆっくり話す機会がなかったのは
「乾課長~、お疲れ様です。早く行きましょ」
仕事中も、早めに開いてくれた送別会も、その後の二次会でも、俺の側を片時も離れなかった
「課長好みのいい店見つけたんですよ」
佐藤のせいだろう。
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