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「今、詰めますね」
語尾にハートマークをつけ、ニコニコしながらキッチンに入るゆず。
「弁当箱ないからタッパー使って」と声をかけると「はい」と嬉しそうに返事をした。
「口に合うといいんですけど」
「大丈夫じゃない？昨夜の飯も美味かったし」
ご飯とおかずを器用にタッパーに詰めていく様子を眺め、煙草の煙を吐く。
「……ありがとうございます」
タッパーに視線を落とすゆずの頬が赤くなった。
「ご飯ハートにしてもいいですか？」
「そんなことしたら会社で押し倒す」
「……っ！」
「『して欲しいっ！』って、するか。馬鹿」
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