群青2 モノクロ第8話

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咥えていた煙草を灰皿に押しつけ、火を消して、呆れた視線を彼女に向ける。 「で、ですよね」なんて笑って誤魔化してみたって、頬の赤は消えない。 「するなら今、ここでヤルけど」 ゆずの箸からポロ。と玉子焼きが落ちた。 ぱちぱちと瞬きしながら「へ?」と間抜けな声を出した彼女に近づく。 「したいね。ね。ゆず」 「えっ!?いややや!!わたしはっ」 隣に並び、逃げる腰に手を回して引き寄せ、慌てふためく顔を覗き込んだ。 「しよ」 彼女の唇はほんの少し甘かった。
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