群青2 モノクロ第8話

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「洋史さん、時間……」 「まだ大丈夫」 「だめ、です。もぅ」 「ゆず。イケそうならイッていいよ」 「……っ」 「イケない?イかせてあげようか?」 「や、だめっ」 ガタ、ガタ、と音が鳴る。 テーブルに突っ伏したゆずを後ろから俺が突いているせいだ。 さっきよりも大きく激しくなった音に共鳴する様に、甘い声がリビングの中に響き渡った。 チュンチュン鳴く雀よりも、カーカー鳴く烏よりも、ゆずのこの声を聞く方がよっぽど目が覚める。 後ろから彼女を抱きしめ、荒い呼吸を耳にしながら後頭部に呟いた。 「会社じゃできないね、こんな事」
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