恋は、突然訪れるもの

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「うわぁ…めちゃくちゃ可愛い!」 「どう?今年のプレゼントは」 「うん!今年は合格!」 先生は、私が生まれたときから毎年誕生日プレゼントをくれる。 子供の頃は純粋に喜んでいたけど、中学生くらいになるとだんだん申し訳ない気持ちが芽生えてきて。 もうプレゼントいらないよって言った事もあるけど、先生には、「僕があげたくてあげてるんだから、純ちゃんは遠慮しないで貰ってほしい」と言われてしまい。 それからは私は本当に遠慮する事なく、毎年先生からのプレゼントを楽しみにしていた。   「今年は合格もらえたかぁ…良かった」 プレゼントをくれるのは嬉しいんだけど、先生が私に選ぶ物はいつも少し私の好みとはズレていて。 ちなみに昨年は喋るサルのぬいぐるみだったから、散々ダメ出ししたら今年はオシャレな化粧ポーチへと早変わり。 …でも、サルのぬいぐるみもちゃんと部屋に飾ってるけど。 「先生、毎年本当にありがと。化粧ポーチ、大事に使うね」
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