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「ねっ純!今日みんなでカラオケ行こうって言ってるんだけど純も行こうよ!」
「カラオケかぁ…うん、いいね。たまには私も行こうかな」
「行こ行こっ!帰りは霧島に送ってもらいなよ」
金曜日の放課後。
未央の誘いで、同じクラスの子8人でカラオケに行く事になった。
男4、女4。
その中の誰かと誰かが付き合っているとかはなく、大勢で遊ぼうってなったら何となく集まるいつものメンバー。
もともとは人見知りな私だけど、明るい未央と、いつも近くにいてくれる冬汰のおかげで昔と比べるとだいぶ友達は増えたと思う。
夜ご飯はカラオケで食べるらしく、一応ママに帰りは少し遅くなる事と、夜ご飯はいらない事をメールで伝えておく事にした。
何も連絡しないで夜遅く帰ると、ママもパパも心配するから。
「ちゃんと母さんに言っておけよ。俺が帰り送って行くから心配するなって」
「冬汰…ごめんね、いっつも迷惑かけて」
たまにこうやって放課後にみんなで遊びに行ったり、土日に出かけたりして夜遅くなるときは、冬汰が必ず私を家まで送り届けてくれる。
私は毎回申し訳ないと思いながらも、ママもパパも冬汰が一緒なら大丈夫って安心してくれるから、甘えてしまってるんだ。
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