彼にとっての、パーフェクト

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「ねぇ、これはどう?」 「んー…ちょっと派手じゃない?」 「胸ないのによくそんな水着選ぼうと思うよな」 「はぁ?胸あるし!これでもCはあるんだから」 「見栄張るなって」 日曜日。 この日は、未央の買い物に私と冬汰が付き合っていた。 未央は再来週の週末、彼氏のカズ君と1泊の旅行に行くらしい。 旅行先のホテルにはプールが併設されていて、今日はそのときに着るための水着を選びに来た。 「未央、水着持ってなかったっけ?去年みんなでプール行ったとき、着てたじゃん可愛いやつ」 「みんなで行くときはあれでいいけど、カズ君に見せる水着は新作じゃなきゃ嫌なの」 …そういうものなのかな。 …お金、もったいない気がするけど。 「つーかさ、何で俺まで星野の買い物に付き合わされなきゃいけないわけ?」 確かに、私が未央の買い物に付き合うのはわかるけど、どうして冬汰までってちょっと思っていた。
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