純粋無垢な、その存在に

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「ちょ…ちょっと大袈裟過ぎたよね。アハハ。ごめんね、でも棗くんがお土産を私に買ってきてくれたなんて、あまりにも信じられなさ過ぎて…でも有り難く受け取るね。また月曜日にバスで…」 「今、外出れる?」 ほら、また。 気が付けば思ってもいなかった事を口走っている自分。 壁に掛かっている時計を見上げると、ちょうど20時を過ぎた頃だった。 「外。出るの、無理そう?」 「で…出れます!」 『出れます』 その言葉を聞いた瞬間、俺は確かにほっとしていた。 「ちょうど今コンビニ行こうと思ってたから。今欲しいなら、そのついでに土産渡しに行けるけど」 「…3分で用意して出ます!」 彼女の家がどこかを聞くわけにもいかず、以前偶然遭遇した公園で落ち合う事に決めて電話を切った。 「………」 アイツの必死さ、俺にまで伝染してんじゃん。
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