君の好きが、胸の奥に響いたとき

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だけどついこの間公園で彼女と会ったときは…風邪を引いてる印象なんて少しも受けなかった。 具合が悪そうには見えなかったし、咳もしていなかったし。 いつものように、元気な印象しかなかったのに。 もしかして……無理していたのか? 「俺の幼なじみが入院したから見舞いでその病院行ったんだけどさ、会計のとこで純ちゃん見つけたときはマジで驚いたよ。あの子ってさ、派手じゃないのに何か目立つよね」 「……うん、それは確かにわかる」 決して派手なタイプではない。 わりとどこにでもいそうな、普通の女子高生。 ……そのはずなのに目立つという事は、どこかが普通とは違うんだろう。 「でも純ちゃん、俺と喋ってたときすげぇ元気だったんだけどなー」 「……無理してたのかもな。あの子なら、あり得るだろ」 今朝バスで顔を合わせたときも、いつも以上に元気だったぐらいなのに。
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