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「なんか奢れよ、今度」
「……はい。奢らせていただきます」
何だかんだ言いながらも……優しい……はず。
「純も推薦入学出来れば良かったのにね」
「うん…でもさすがに無理だった」
学校からの推薦を受けられる人には、いくつか条件があって。
その中の一つに、欠席日数がある。
私は今年はまだそんなに休んではいないけど、2年生のときに少し体調を崩して何日か連続して休んでしまったから、その時点で推薦はアウト。
「あ、窓際の席空いてるからあそこにしよ」
4人掛けの丸いテーブルの席が空いていたから、そこに早速参考書と筆記用具をテーブルの上に出した。
「あ、それやっぱ大事に使ってるんだね」
「え?」
「棗くんからもらった、シャープペン」
周りの本を読んでいる人や勉強している人達に気を遣って、小声で未央がそのシャープペンの事を茶化してきた。
「純、キャラクターものってあんまり興味なかったのにねー」
「……これは特別だもん」
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