一生、この日を忘れない-2

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待ちに待った、花火大会当日。 棗くんと花火大会へ行く事が決まった日から、何回スマホでカレンダーをチェックした事か。 待ち合わせは19時半。 夕方頃から浴衣に着替えるとしても、午前中とお昼はいつも通り空いていて。 空いている時間は、いつも通り冬汰と図書館へ向かった。 「……何かお前、今日浮かれてない?」 「え、そう?そんな風に見える?」 「浮かれるに決まってんでしょ!ね、純。だって今日は花火大会!純と棗くんの初デートの日なんだから」 「ちょっ…未央!声響いてるってば」 土曜日の図書館は平日よりも混雑していた。 私と冬汰はほぼ毎日この図書館を利用しているけど、未央は気が向いたときだけついて来る。 「私も今日純ママに浴衣着せてもらうから、勉強終わったら純の家直行ね」 「うん。楽しみだね!……浴衣着るなんて、久し振りだなぁ……」 花火大会は今までも友達同士で何度か行った事はあるけど。 わざわざ浴衣に着替えて行くなんて事、最近はしばらくしていなかったかもしれない。
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